とみやまガイド

■八犬伝のロマンが香る

南総里見八犬伝と富山
江戸時代の劇作者・滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」は、全9輯106冊にもおよぶ大作で、28年という歳月をかけて完成した壮大な物語です。
内容は房総里見氏とゆかりの勇者・八犬士がおりなす波乱万丈の冒険活劇。

この南総里見八犬伝のプロローグの舞台となったのが、富山地域の中央に位置する富山(とみさん)です。八犬士の証である、仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌、の8つの玉が富山から飛び散って、八犬伝はその長い物語の幕を開けます。

落城寸前となった城主・里見義実は事態に窮し、愛娘・伏姫がかわいがっていた犬の八房にむかって「八房、敵将の首をとってきたら、我が娘・伏姫をめとらせてもよい」とふともらします。ところが、驚いたことに八房は敵将の首をくわえ持って帰ってきたのです。
伏姫と八房は山中深くに入り、ともに暮らしたのです。

しかし、八房は犬。里見家の家臣・金碗大輔が狩人に身をやつし、伏姫を救いにいくのですが、八房を銃で撃ち、誤って伏姫も撃ってしまいます。その後、伏姫は命を吹き返したものの、身の不幸を父に詫びて自刃します。そのとき、伏姫の体から白気がたちのぼり、身につけていた8つの玉を包むと、玉は燦然と輝き空に散っていきました。そして八房と伏姫を撃った金碗大輔は出家し、8つの玉の行方を探しに旅立っていきます。ここから、壮大な物語が展開していくのです。

この伏姫の自刃シーンは、八犬伝の中でも特に劇的な場面として名高いものです。そして、その舞台となった「伏姫の籠穴」は、現在も富山に残っています。南総里見八犬伝の舞台となった富山(とみさん)。その名を町の由来とする富山地域は、歴史のロマンが街のあちらこちらに残る、八犬伝の町です。

     

■伏姫山門
”八犬伝浪漫の里”富山の玄関口。 時代を超えるタイムスリップへの扉です。

■伏姫の籠穴
八犬伝の物語中で、伏姫と八房が隠れこもったとされる籠穴。

■伏姫と八房の像
岩井に訪れた人を最初に迎える伏姫と八房の像です。(JR岩井駅前)

     

■犬塚
山門をくぐると、八房が祀られています。

■籠穴の中
「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の8つの玉が置かれています。
(現在は非公開です。)

■富山(とみさん)
標高349.5mの美しい自然が残る町のシンボル。「南総里見八犬伝」の舞台として有名。




■海・山・自然に恵まれた富山

海岸線3キロの岩井海岸では、夏には海水浴を楽しむたくさんの人で賑わいます。  

また、滝沢馬琴の名作「南総里見八犬伝」の舞台になった富山や伊予ヶ岳など、標高300メートルを超える山々が連なり、一年を通じてハイキングを楽しむ人も数多く訪れています。
さらに、富山地域には体育館やテニスコートなどを備えた大型の民宿などが100軒あまり。海や山に囲まれて、学生の合宿や臨海学校などに数多く利用されています。
早春にはあちこちに花が咲く暖かな気候に恵まれた南房総、菜の花や水仙の花が、辺り一面に咲く景色は壮観。ひとあし早く春の雰囲気が満喫できます。

富山地域は、自然の宝庫、味の宝庫。いつでもみなさまをお待ちしています。

 
     

■伊予ヶ岳
千葉県内で唯一「岳」がつく山ですが、40〜50分で登れるので、ハイキングには最適です。
 写真提供:山と葉っぱと猫が好き

■水仙遊歩道

     


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